Friday, March 10, 2017

土佐清水病院にアトピー治療のため入院した備忘録③


初めての通院生活、二日目の始まり

朝5時半くらいに目が覚めた。
痒みで眠れないかもしれないから、と処方されたかゆみ止めが
ものすごく効いたのと、長旅の疲れでふかぁ〜く眠ったわ。

さて、この痒み止めの名前は思い出せないんだけど、
ステロイドは絶対に入っていなかった。
なぜかというと、丹羽先生はステロイドの内服には
猛反対の方であり、その危険性を熱く説いているらしいから。
(後で知ったんだけどね)

土佐清水の初春の気持ち良さったらないのよ。
東京じゃいつまでもグータラ眠っていられたのに、あまりの気候の
気持ち良さにスパッと目が覚めた。

そう、そして通院生活のお決まりごと。
朝起きたら、シャワーを浴びて昨日塗布された軟膏を洗い落とす。

各部屋にはお風呂はついていなくて、共有でシャワー室を使うんだけど、
シャワー室の数も限られているから、
前の晩に、少し年上の先に来ていたお姉さんに聞かれたの。
「私はいつも6時半にシャワー浴びるんだけど、あなたはどうする?」
って。

そりゃ新人で年下のワタクシ、先に起きて浴びますね!
って答えましたわ。
それが礼儀ってもんよね。

たった1度しかまだ軟膏は塗られていないのに、
良く眠れたせいもあるのか痒みもまったく引いていて、
すごく良くなった気がした朝だった。

そして朝ごはんを頂き、(いつもとってもおいしかった!)
9時頃に送迎車に皆で乗り込み、病院へ。

本格的な通院治療メニューがはじまる

まず昨日と違うのは、午前中は「サンドバス(いわゆる岩盤浴の強力版)」
があること。
サンドバスについては⇨病院のページを参考に。

土佐清水病院には、アトピーだけではなくて、膠原病、癌の患者さんも
入院しているのね。
その患者さん達もサンドバスに入るので、順番待ちが少し長かったかな。

順番が来ると、個室の脱衣所で服を脱ぎ、タオルだけ持って
サンドバスの部屋に入る。
患者ひとりに対して、個室よ。他の人とは一緒に入らない。

だけど、いわゆる砂風呂みたいなもんだから、砂をかけてくれる係の
おばちゃん達がいます。
男性はちょっと恥ずかしいかもね 笑

はじめは熱すぎて、とても長時間やってられないけど、
日が経つに連れだんだん慣れてきて、8分⇨13分んくらいまでじっとしていられるようになったw

それでね、終わるとおばちゃん達が体についた砂を落とすのに
シャワーをバーっとかけてくれる。
いやー誰かにこんな介助してもらうのって赤ちゃん以来じゃないかしら?w

このサンドバス、効果があったか?と言うと、
これはね、断言できるわ、
ものすごく効いたわ!!!

多分、アトピー云々以前に、体にすごくいいと思う。
体の老廃物を、ものすごい勢いで排出してくれる作用があるわけだから。

三日間くらいやってから気づいた変化。
・汗をかいた時に、さらっとしていた。全く汗がべたつかない。ゆえに痒くない。
・血の色がものすごく鮮やかな、本当に綺麗な赤色になった

目に見え、体で感じた変化よ。
血の色って本当はこんなにキレイなんだなぁ、って
猟奇殺人者のように恍惚としちゃったw
一緒に民宿に泊まって治療を受けていたお姉さん達も同じこと言ってたから、
これはすごく良いんだと思う。

家でもやりたかったけど、このマグニー石とやらがおそらく大量に必要で、
個人ではなかなか買えないんじゃないかなーーー。

私、滞在中に土佐清水のカツオやら野菜やら何もかもが美味しくて
さらには高知名物の芋けんぴまで食べまくってたけど、
2週間たったらすっきり痩せてたのよ!

絶対このサンドバスの新陳代謝増進のおかげだと思うの!

軽症患者だと1日一回でいいよ、って言われるんだけど
希望して1日二回入れてもらった。
だって滞在中しか体験できないし、これは良い!って感じたからね。
あ、でもモチロンその分料金がかさみます、、、悲笑。
一回2500円くらいだったと思うから、二回だと五千円よね。




民宿に泊まる患者さんは、昼食は各々自分で用意する


午後の2時から診察があるので、民宿には戻らずに近所のスーパーなんかで
お弁当やお惣菜を買って、病院内でランチを食べる毎日だったけど
全然飽きなかったし、美味しく毎日エンジョイしていました!

民宿に先に泊まって治療を開始していたお姉さんたちが優しくて、
いろいろ近所に連れて行ってくれたり、案内してくれたの。
さらに病院に入院中の内科の患者さんたちも仲良くなって、
みんなでゲームをしたりして遊んでた。

幼稚園児や小学生の子供たちもいたんだけど、
みんな可愛い子ばっかりで、その子たちと遊ぶこともあったのよ。
なんか親戚の集まりみたいな雰囲気で、とっても過ごしやすかった。

そんなこんなでお昼を食べ、みんなで遊んで診察の順番を待つ、

というルーティンでした。

院長の丹羽先生は忙しいらしく全国飛び回っていたから、
毎日診察されることはないんだけど、
10日間いて2回くらいお会いしたかしら?
私はあとは角(すみ)先生って男性の先生にも診てもらった記憶が。
全然偉そうにしないし、いい感じの先生だったわ。

診察の後は、また同じく下着姿で薬をおばちゃんたちに塗布してもらって、
塗布されたところを包帯で巻かれたら、その日はもうおしまい。
宿に帰ってのんびり本を読むなり散歩するなり、
土佐清水の長閑さをどこまでもエンジョイ生活よ。


民宿のお兄さんも親切で、希望した患者たちを送迎車に乗せて
すごく綺麗な浜辺に連れて行ってくれたり、

私の時は季節じゃなかったんだけど、知人はホタルも見に連れて行ってくれた、
っていってたし、

あ、そうそう!カラオケにもみんなで行ったりしたわ。

入院だとこういう生活は味わえなかったと思うから、
私は民宿生活で本当によかった!
と思ったわね。

次の記事で一応ラストよ。
総額いくらかかったか、
退院後してから10年経った今の状況なんかを書いて
無理やりまとめるわよ〜!

その④へ続く











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